真冬でも室内でも使えるソーラークッカー・gosun goについて

外観

昨年、ソーラークッカーのgo sun goを購入した。

従来のソーラークッカーとは違って真空管の中だけが加温されるため、周辺は熱くならないので、火傷などのリスクが低く、使い手にも優しいという文明の力を感じるソーラークッカーのgo sunシリーズ。

アウトドアで使う想定の商品ではあるが、僕はむしろ日常利用の方に意識を置いて使用している。

そんなgo sun goについて、実際に日常使っているときに感じるポイントも含めてご紹介。

gosun goとは

アメリカのベンチャー企業が、開発したソーラークッカー。クラウドファウンディングサービスのkick staterで資金調達をして発売された。そのシリーズの中の小型の種類のものがgosun goだ。

現在は、同じシリーズでサイズや仕様の異なる3タイプの商品がある。ちなみに、現在Amazonで購入できるのは2種類。

Sport

ゴーサン(GoSun) ソーラーオーブン 太陽光調理器具 gosun sport

ゴーサン(GoSun) ソーラーオーブン 太陽光調理器具 gosun sport

一番最初に発売されたタイプ。対象人数が3名ほどなのでファミリーや仲間内でアウトドアを楽しむ人向け。公式HPでは直射日光下だと20分で二人分の食事を焼き、焙煎、蒸すことができるとされている。

gosun公式 (日本語対応はしてません。)

カタログスペック(sport)

Fusion

GOSUN Fusion Solar Oven, Hybrid Electric Grill, Portable Solar Cooker, Outd

Fusionは、ソーラーオーブンとしての機能を持ちつつ、太陽光がなくても調理ができるハイブリッドタイプ。電気で動かす場合は12ボルトで使える。価格も5万円台と最も高い。

サイズは3タイプの中で最も大きく、対象の人数も4-6名と多い。電気で動かせるため、アウトドアだけでなく、日常も含めたあらゆるシーンでの使用などが想定されている。

Amazonでは現在取り扱っておらず、他を見ても日本での在庫販売はしてない模様。購入するには、公式か輸入業者のオンラインショップなどを使って、現地から取り寄せる必要がある。

カタログスペック(fusion)

go

 

[ゴーサン] ゴー ソーラーオーブン 太陽光調理器具 gosun go

ゴーサン ソーラーオーブン 太陽光調理器具 gosun go

僕が買ったのが、この小型タイプのgosun go。値段も最もリーズナブルで2万円以下で購入出来る。(僕が買った時は安くなってていて1万3千円くらいだった。)

ケースを開くとそのまま使えるような仕様になっていて、Gosunよりも調理出来る容量が少ない代わりに、バックパックに入れることが出来るというコンパクトさが売り。

スマホ(i phone6)を横に置くと、こんな感じなのでコンパクト感が分かると思う。

ソーラーオーブンとしてのスペックは、容量以外はSportと基本的には同じ。

カタログスペック(go)

買った理由

エネルギー(太陽熱)の有効利用

元々、環境問題をライフワークにしているということもあり、家で使える範囲の中でエネルギー(特に自然エネルギー)を有効活用出来る方法を考えていた時に、いろいろと調べていたらgosun goがヒットしたのが買うことになった最初のきっかけだ。

太陽だと、どちらかというと太陽光発電の方がイメージがあると思うが、熱エネルギーは熱エネルギーとして利用した方が効率も良い。

例えば、お湯を沸かすという目的に対して、太陽光発電の電気でお湯を沸かすよりも、太陽の熱を直接使ってお湯を沸かした方がエネルギーの効率は良い。電気は用途が広く便利だが、熱エネルギーを電気に変換してさらに電気を熱エネルギーで使う場合、その変換の過程でエネルギーをロスしてしまう。

そのため、熱利用を念頭にするなら、そのまま熱を使う方が効率も良いし、構造もシンプルなので個人的な好みにも合致する。

ちなみに、自然エネルギーなので、日々のエネルギー消費の削減・節約に寄与はするが、コスパについてはそこまで高いとは言えない。

僕が買った時は、少しディスカウントになっていて1万3,000円ほどだった。僕の用途はメインが湯沸かし。電気ポットで沸騰させるための電気代がだいたい8円くらいで一日一回お湯を沸かすとして、1ヶ月で晴れの日が20日で換算すると月160円。年だと1900円ほどで、概ね回収まで6〜7年かかる計算になるので、そこまで筋が良くない。しかし、後述の災害時の備えとの合わせ技で僕の場合は買うことにした。

災害時の備え

1年の2/3は晴れで曇りでも使うことができるので、災害で電気やガスが使えなくなったときの災害時でも使うことが出来る。調特に、カップ麺やレトルトなどの非常食を食べるたりする時などお湯が沸かせると何かと便利なので。

お湯を一度沸かしておけば、魔法瓶やシャトルシェフなどで保温しておくことが出来て相性も良いので、非常時での活用に期待が出来る。

夜や雨の場合は普段ベランダで使っているアウトドア用のウッドストーブがあるので、一応どの天候にも対応出出来るようにはなっている。

通常時と非常時のギャップを減らす

これが一番大きな理由で、僕の住んでいる地域が2019年の台風19号の被害をかなり受けたことや今後温暖化の進行によって、異常気象や災害の頻度が増えることを考えると、ただ災害時の備えをするというよりも日常の生活と災害時での生活のギャップが少ないようなライフスタイルにした方が良いと思ったから。

その方が災害になった時も冷静に行動出来るし、災害時にその状況に耐えしのぐというよりもある程度はその環境に適応出来るようになった方が健全かなと。

なので、日常生活の中でも電気・ガスに完全に依存している状態ではなく、太陽光や薪などもエネルギーのポートフォリオの中に組み込んでおく感じにしておくと、災害前後の変化が多少は薄まると思って。

ただ、そのためは災害時だけでなく、日常でもあまりストレスなく使えることや出し入れを頻繁にしても邪魔にならないのが重要で、その部分でgosun goがちょうど良かった。

メリット

メリット

コンパクト

折りたたみ可能でケース状にしておくと、コンパクトで場所を取らずに収納ができる。

うちでは、ソーダストリームの横に置いていて、特に邪魔にならずにほぼ毎日使用している。

 

真冬でも使える

真空管の内外での断熱がしっかりしているため、冬場でも太陽光の熱をしっかりと真空管内に伝えて加温することができる。

冬場の方がほぼ毎日暖かい飲み物を飲むため、お湯を沸かす。

室内でも使える

サイズがコンパクトなので、室内に置くことも出来る。

室内に太陽光が入る必要があるので、うちの場合は太陽の位置が低い春先や秋口は室内でも使うことが出来た。ただ、うちはネコがいるのでいじったりしてお湯がこぼれて火傷したりしないように、基本的には外に置いて使っている。

ちなみに、夏場は光が入って来ないので室内では使えないが、わざわざ暑い夏に室内に光を入れて、室内の温度を上げようとする人はあまりいないだろう。

 

デメリット

デメリット

安定しない

横向きに置く分には問題ないが、お湯を沸かすときに縦に置く場合に風などに弱い部分がある。普通に置くことはできるのがだが、光を広げるためにウイングを広げるため風が強めの日は倒れてしまったことがあった。

コンパクトさのメリットの裏返しの部分で、海外製なので細部ではやや大味な部分は否めない。

とはいっても、風が強い日だけの話なので全然許容できるレベルではあるが。

時間はかかる

日常的に使おうとすると、ガスやIHに比べると時間がかかる。

ここに関しては如何ともし難く、使う場合は割り切るしかない。

普段の使い方

お茶用の湯沸かし

普段、僕は家で仕事をすることが多く、休憩時もティータイムを取るようにしているので、1日の中でコーヒーやお茶を飲むことが多い。

そのため、お茶やコーヒー用のお湯を沸かすのに日常的に使用している。沸くまでに60分〜90分くらい時間がかかるので、昼食後にコーヒーを飲む時は、ごはんを作る前に水を入れてセッティングしておいて、食べ終わった後にお湯が沸くように調整したりしている。

咄嗟の対応は出来ないが、出し入れが簡単だし、重くもないので準備や片付けは慣れてくると別に苦にはならないので、1日1,2回の湯沸かしで活躍してもらっている。

 

焙煎

前述のように、お茶をよく飲むのだが、自分で茶葉を焙煎してほうじ茶を作ったりもしている。

微細な火力の調整は出来ないので出来上がりはざっくりめにはなるが、gosun goを使って焙煎をしたりもしている。ソーラーオーブンで焙煎する場合に良いところは、火を使っていないので手を離しておいても大丈夫なところ。

長時間放置しておくと焦げてしまうが、ちょこちょことと出来る作業などをやりつつ、たまに確認したり攪拌したりすると簡単に焙煎が出来る。

ちなみに、太陽光も遠赤外線効果があるので、炭火同様の効果は見込める。

 

 

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