日常生活の中で、大した効果や意味がないと分かっているのだが、なんか異常に気になってとってしまうような行動やもったいない精神でついつい取ってしまう行動ってあったりしませんか?
僕は、グラスについた水滴に対して、やたらとその水滴が気になってしまい拭きたいという衝動に駆られます。また、拭いた後に手ぬぐいやタオルについた、水滴をそのままにするのがなんか気になるので、その水分を使って顔を拭くということを夏場はよくします。
なんで、そういう行動を取るのか?自分でもあまり良く分からなかったので、改まって自分で分析してみようと思ったので、今回はグラスの水滴を拭く心理について書いていきます。
そもそも、なぜグラスに水滴がつくのか?
夏場にカフェなどで冷たい飲み物を置いておくと、グラスに水滴が付きはじめます。
これは、グラスの周りの温度が下がることで、周りの空気に含まれる水蒸気が水滴に凝縮(蒸発の逆の意味)されるためです。
空気中に含まれる水蒸気の量の限界である「飽和水蒸気量」は、温度によって変化します。温度が高ければ、空気中に含まれる水蒸気の限界量は増え、逆に温度が低いと減るという特性があります。
コップに水滴がつくのはこの原理によるためで、冷たいグラスによって、周りの温度が下がります。そうすると、グラスの周りの飽和水蒸気量も低下するため、グラスの周りの水蒸気の一部が気体の形に留まることができなくなり、液体に変化して水滴となってグラスの周りに付着します。
ガラスのグラスに水滴がつきやすいのは、ガラスは熱が伝わりやすく、冷たい飲み物によって空気に触れるグラスの外側の表面の温度が下がるためです。サーモスのタンブラーなど水滴がつかない仕様の物は、中に入れる液体の温度が、容器には伝わらないように出来ているため、表面の温度が変わらず、水滴が付かないようになっています。
コップについた水滴を拭き、その水分で顔を拭く
グラスにつく水滴が気になる
まず、グラスに水滴が付いているという状態が気になります。僕は潔癖症とかでは全くないのですが、グラスに水滴が付いているとなんか目につくというか、気になります。
さらに、夏場だとかなりの量の水滴がコップにつきます。そのまま放置していれば、テーブルやトレイに水滴が落ちます。ペーパーナプキン一枚で吸収しきれる量ではないし、ペーパーナプキンで拭くと、びちょびちょの状態のペーパーナプキンのゴミが出てきます。それも、なんかすごく嫌だな〜と感じてしまいます。なので、拭いた後でもびちょびちょにならない程度の吸収の容量に余力のある手ぬぐいやタオルで拭きたくなってきます。
気の利いた店だと、コースターに乗せた状態でグラスが出てきますが、それでもグラスの表面を滴っている状態が気になることに変わりはなく、水滴を手元にある手ぬぐいなどでついつい拭きたくなってしまいます。
拭いた後の水滴
グラスに付いた水滴を拭き取ると、濡れた状態の手ぬぐいやタオルが手元にある状況が生まれます。
なんか、そのまましまうのもな〜という面持ちになり、汗ばんで油っぽくなりがちな顔を拭くのにその水分を活用しようという流れになります。
コップに付いている水滴の量など水の活用という点では、微々たるもので、エコ的な効果はほぼないに等しいです。
しかし、水滴がこぼれたり、拭いたあとにただ濡れた手ぬぐいやタオルがあるという、自分の中である種の秩序が乱れているという状況が、自分の中では無意識になんか納得がいかないのだろうと思います。
そして、どうせ用途のない水滴なら有効活用した方が良いだろうということで、その水分を使って顔を拭くのです。そうすれば、冷たくて気持ち良いし、顔のベトついた感じもとれてスッキリするので。(潔癖の人にはありえないかもしれないけども。)
なんで、そうしたいと思うのだろうか?
あらためて、自分が行動に移すまでの流れの中での自分の内面を分析してみると、当初は環境負荷などのいわゆるエコ的な文脈の価値観によるものと自分では思っていたのです。
当然、その側面もあるのですが、より本能的というか、直感的な部分で水滴が付いている状態・こぼれている状態が気になるという部分の方が大きいということを感じました。
その感覚が先にあって、そのあとに、拭いた後の水分をどうしよう?という理性的な部分で、もったいないので顔を拭こうという行動に至るという流れなのだろうと思います。
まぁ、そもそも、僕のついつい取っている行動は、環境問題という観点で見ればほとんど効力はないようなものなのですが。。。
だが、無意識に思わず取ってしまうような行動は、本当の自分というか自分の内面の根っこの部分を少し知ることがあったりするので、立ち止まって考えてみるのもおもしろいです。
水滴が付かなければ、どうということはない
今回のは、カフェでアイスコーヒーを飲む場合などに起こり得るのが主なケースです。
家の場合は、水滴のつかない断熱性の高いタンブラーやマグカップを使えば、そもそも水滴がつくことがなくなるので、そのような衝動に駆られることもなくなります。
真空断熱を使ったものだと、サーモスの携帯用のマグや保温調理が出来るシャトルシェフなどがありますが、カップタイプのもの便利なので、おすすめです。
僕は、500mlの携帯用のマグも持っているのですが、家では主にカップタイプを使っていて、逆に冬はそこまで量がいらないので、家でコーヒーを淹れてから外に持っていったりもしています。