切った髪で実験:髪の毛は分解されて土に還って肥料にできるのか?

僕は、普段ダンボールコンポストで生ゴミを分解させるなど、都市に住みながら自分の身の回りの物質・エネルギーを循環させるライフスタイルを実験・実践しています。

それとは直接関係ないのですが、人見知りが原因で僕は18歳のころから、かれこれ10年以上自分で髪を切っています。そうすると、毎回切った後の髪の毛がゴミとして発生します。

ゴミをあまり出さないような生活を心がけるようになり、切った後の髪の毛を何かに活用できないだろうか?と考えるようになり、髪の毛は肥料になるのか?と疑問に思い、実際にうちにあるダンボールコンポストに入れて分解させてみることにしました。

ダンボールコンポストの作り方については、別の記事にまとめているので興味があれば、そちらをご参考まで。

髪の毛の成分

髪の成分

出典:https://www.demi.nicca.co.jp/salonsupport/beauty1_detail_13.html

髪の毛は、90%以上がタンパク質と水分で構成されています。特に80〜85%はタンパク質なので、そのタンパク質が分解されれば、窒素肥料になるのではないか?と思ったのが、今回コンポストで分解してみようと思ったきっかけです。

植物の成長に必要な3大要素は、N(窒素)、P(リン)、K(カリウム)と言われており、窒素はタンパク質を構成要素の一つで、植物の成長には重要な要素です。そのため、逆にタンパク質を分解すれば窒素肥料になるのでは?ということです。

植物と肥料の関係については、こちら↓の記事に詳しく書いているので、良かったら参考までに覗いてみて下さい。

江戸時代は、髪の毛を肥料にしていた。

実は昔の人は髪の毛も肥料にしていたということが記録に残っています。日本農業史(木村茂光編、吉川弘文館)という、日本の農業の歴史を解説した書籍によると、江戸時代には人間の髪の毛が肥料として使用されていたことが記述されています。

江戸時代は、現代のように化学肥料がないため、農作物の養分となる肥料の確保は非常に重要な課題でした。そのため、江戸など都市の糞尿は肥料源として売買されていたり、当時は今よりも魚が多く取れたため、小魚を畑にまいて肥料にするなどもされていたので、使えるものは何でも無駄にせず肥料にするといった感じだったのだと推察されます。

日本農業史ー木村 茂光 (著)|Amazon

実践:髪の毛の塊をコンポストに投入

実際にコンポストの中心にスペースを空けて、切った髪の毛の塊を投入してみました。投入後に生ゴミを投入するのと同じ要領で上に土をかけて、少し固めた状態で完了。

果たして分解されるのか?

1ヶ月スパンくらいで様子を見てみることに。

1ヶ月後

1ヶ月経って後で確認したものの、特に分解が進んでいる様子はありませんでした。

普通の生ゴミであれば、分解されているはずなのに?と思いましたが、もう少し様子を見てみることにしました。

3ヶ月後

もうしばらく、様子をみるために3ヶ月経ってから再度確認したが、やはり分解されていませんでした。

同時期に投入している生ゴミなどはとっくに分解されているので、これは生ゴミとは違って、分解しない理由や分解させるための条件みたいなものがあるのかな?と思い、調べてみることにしました。

理論上は分解されるはず?と思っていたのだが。

上述のように、髪の毛は、主にタンパク質で構成されていて、そのタンパク質の中で主な成分がケラチンタンパクと呼ばれるものです。

そのケラチンタンパクが分解されれば、理論上は肥料になるはずだ。と思っていましたが、調べてみると髪の毛を分解するには、どうやら土の中に白癬菌(はくせんきん)という菌がいないのが原因として浮上しました。白癬菌は、ケラチンを好むカビの一種で、有名なところでは水虫の原因となる菌の一種です。

どうやら、我が家のプランターの土にはその白癬菌がいなくて分解されなかったようです。ミイラなどでも髪の毛が残っているのも、髪の毛自体はなかなか自然では分解しにくいのが背景にあると言えます。

分解されなかったので・・・

そのまま、土で分解するのは難しそうで、そのまま土の中に入れたままにしてしまえば良いかなとも考えましたが、そのままだとなんか負けた気がするので代替策を考えてみました。

代替策

・燃やして、その灰を肥料にする

・プランターの土を覆うマルチにする

住宅地で野焼きは出来ないし、BBQするタイミングにわざわざ髪の毛を燃やしに持って行くのもなんなので、プランターに植えているブルベリーのマルチに使ってみることにしました。

樹木であれば、土を掘り返すこともないので分解されにくくても特に不自由はないですし、分解されても肥料になるから何の問題もありません。また、日に当たっていると暖かくなるので、普通の枯れ草のマルチよりも保温性があり、温暖な気候を好む植物の土には向いているかもしれないので。

まとめ

マルチとして使用後は、雑草が生えてきにくいというマルチとしての役割を果たしてくれているということと、生育不良になったというようなこともないので、それ以降切った髪の毛は柑橘系も含めて、樹木系の植物のマルチ代わりに使っています。

今後も、自分で髪を切り続けるので良い髪の毛の活用方を見つけていきたいと思う。

5 COMMENTS

よしまる

ちょうど私も髪の毛が肥料にならないか調べていて大変勉強になりました!きっかけは海外のyoutube動画でライフハックとして紹介されていたのですが、うちでも全然分解されなくて。粉にしようかと思いましたが、それも違うということですね。
実は私もコンポストしています。趣向が近くてうれしいです。一緒にゴミゼロ目指していきましょう!

返信する
ベランダー

返信が遅くなりすみません。
コメントありがとうございます!

粉までは行きませんが、細かくしようかな?とは思いましたが、手間がかかりそうなのでやめました。笑
こちらこそ、一緒に少しづつ生活の無駄をなくして行きましょう!

返信する
田中千夏

髪の毛の再利用にとても興味をもっております。また、是非、投稿宜しくお願いします。

返信する
ベランダー

どうもありがとうございます!
また、検証したら投稿いたします。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。