なぜ、濡れた体で扇風機の風に当たると涼しいのか? | メカニズムをわかりやすく解説

夏の暑い日。外から帰ってきたときに、シャワーを浴びて濡れたままの状態で扇風機にあたって涼むという行為は誰しもやったことがあるのではないでしょうか?

僕も夏場は、シャワーを浴びてから完全には乾かさずに扇風機にあたったり、両腕を濡らして風に当たったりして、暑さを紛らわせることがよくあります。

しかし、なぜそうすると涼しいのか?

気化熱はなんとなく分かるものの、ちゃんと自分でなんでなのか?がはっきりしなかったので、メカニズムを調べてみたので、今回はそのことについて解説したいと思います。

そもそも、なぜ人は暑い・寒いと感じるのか

人間の体は、体温を一定に保つために体内から熱を生み出し、また余分な熱を体外に放出しています(恒温動物)。

 

気温が高いとき

その体から生み出す熱の量が体から奪われる量よりも多いと、熱の放出がうまくいかずに体に熱がこもることで暑いと感じます。そのため、夏のように外気温が高いと体からの熱が外に移動しにくくなり、体内に熱がこもることで暑く感じます。

 

気温が低いとき

逆に、体から生み出す熱の量よりも、体から奪われる量の方が多いと、寒いと感じます。そのため、冬のように外気温が低く、体から熱が外に奪われやすくなり、それが体内で生み出される熱より多くなるため、寒さを感じます。

濡れていると涼しく感じる理由:気化熱

体の表面がぬれていると

では、なぜ暑い日に体を濡らしていると涼しく感じるのか?それは、体の表面の水分が蒸発するときに気化熱によるものです。

気化熱とは、水が蒸発するとき=液体が気体に変化するのに必要熱のことで、水は蒸発するときに、周りの熱エネルギーを使って液体から気体に変化するという性質を持っています。そのため、その際に周りの熱が奪われるので、涼しく感じます。

一番身近なのは発汗作用で、体が暑さを感じたときに、まさに気化熱によって体の熱の放出を促しています。

他には、夏の暑さ対策で行われる打ち水も同じように気化熱の原理を利用して、水を撒いた場所の温度を下げる効果があります。

打ち水についての解説はこちらの記事に書いているので、良かったら見てみて下さい。

打ち水の本当の効果とは? メカニズムをわかりやすく解説 | 知識ゼロからの環境問題

風に当たると涼しく感じる理由

扇風機の風に当たると

風が当たると涼しく感じる理由は、風が体の熱を奪っていくことよるものです。

通常の状態だと、体の周りには体の表面から放出される熱が残っています。そこに、風がふくことで風によって熱が奪われるの加えて、体の周りにある空気が入れ替わるので一時的に熱が放出されやすくなります。

 

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濡れた体で風に当たるとダブルで涼しい

濡れた状態で風に当たると

濡れた状態で扇風機などの風に当たるとより涼しく感じるのは、気化熱と風による2つの効果をハイブリッドで感じることができるからです。

濡れていることで気化熱が体の熱を奪いつつ、風によって体からの熱が伝わる前にがあたたまる前にどんどん体の周りの空気を入れ替えながら、直接体の熱を奪っていくので非常に涼しく感じます。

熱中症の予防・対策に

熱中症の主な症状

猛暑日などに熱中症になる人が増えるのは、上述のように外気の温度が高くなることで、体からの熱の放出がうまくいかなくなります。それにより、体の体温調節がうまくいかなくなったり、大量の汗をかくことで体内の水分や塩分が失われることで、めまいや頭痛などの症状が発生します。

熱中症への対処では、体を冷やすことと水分や塩分を補給することが重要とされています。

その体を冷やす方法として、涼しい場所で濡れたタオルで体を拭くこと風にあたることなどが言われていて、まさに今回の濡れた状態で扇風機の風に当たるということが理にかなっていることが分かります。

 

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当たり過ぎは要注意

扇風機に当たりすぎると・・・

上記のように濡れた状態で風に当たると、体の熱を効率的に奪ってくれるので涼しく感じます。

しかし、当たりすぎると逆に体の熱を奪いすぎて、体温を下げすぎてしまい、冷えて風邪をひく原因になります。また、体を冷やしすぎると血行が悪くなって、だるさや倦怠感につながるので、合わせて注意しましょう。

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