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自然薯を自宅のプランターで育ててみた結果 | 暑さ対策のグリーンカーテンに活用

今回は、自然薯をプランターで育てるというテーマです。

というのも、夏の暑さ対策にグリーンカーテンを何で作るかを考えていました。

ちょっと変わり種にしたいな〜と思い、つる性の植物をいろいろと調べていたときに、自然薯が載っていて、家でプランターで自然薯を育てるという響きに惹かれて、ノリで自然薯を育ててみることにしました。

自然薯とは?

種類

ヤマノイモ

ヤマノイモ科ヤマノイモ属

学名:Dioscorea japonica

和名:ヤマノイモ

そもそも、自然薯とはなんなのでしょう?普通の山芋となにが違うのでしょうか?

山芋は芋の種類の総称のことで、自然薯は、日本に自生していた日本原産のヤマノイモのつる性の多年草(複数年にわたって生存する植物)です。

ちなみに、スーパーなどで売られているナガイモは、自然薯とは別の種の芋です。

他には、熱帯地域などで主食になっているヤム芋は、同じヤマノイモ科の別種です。

栽培方法

自然薯は、土に深さがないと栽培できないイメージがありますが、横に伸びるように誘導できれば、栽培することができます。

塩化ビニールパイプを使って横向きに自然薯を栽培している自然薯農家さんをTVで見たことがあったので、DIYでお金をかけずにパイプ状の物をつくることにしました。

 

ペットボトルでパイプ

僕は極力、金と化石エネルギーを使わないスタンスなので、塩化ビニールパイプを買わずに、無料で手に入る物を代用することにしました。

塩ビの代替には、形状が似ていて加工も簡単なペットボトルでパイプをつくることにしました。

種芋は、[タキイ種苗のオンラインショップ](https://shop.takii.co.jp/shop/)で購入しました。

amazonでも買うことができます。

 

作り方

STEP.1
長さを測る

植えるプランター(横に長いものを推奨)を決め、長さを計ります。その長さにあわせて、使うペットボトルを決めます。

STEP.2
ペットボトルをカットする

ペットボトルの底部分と縦方向に半分をカットします。縦方向にカットしなくても良いですが、植えるときに土が入れにくいので、ハーフカットくらいを推奨します。

STEP.3
穴を開ける
水はけをよくするために、水が抜けるように錐やドライバーなどで穴をあけます。
STEP.4
パイプをセット

プランターに対角線になるように斜めに土をひき、その上に3のペットボトルを並べます。

STEP.5
種芋を植える

パイプの高い位置の上に種芋を植え、その上に土をかぶせていきます。

 

自分で作るのはめんどくさいという人は、栽培用のパイプが市販されています。

 

自然薯のメリット

生長が早い

 

芽を出すまでが時間がかかりましたが、一度芽を出してからの生長が非常に早く、3週間ほどで2階に達するほどにツルが伸びました。梅雨明けした7月頭頃には、2階のベランダに立った時の僕の身長を越えて屋根にもうすぐ届きそうな勢いでした。

種芋自体が良かったことと5月の気温が高かったのが影響していたとも考えられますが、横に植えているキュウリよりも遥かに生長が早かったです。

葉っぱもびっしりとつけるので、グリーンカーテンにとても向いています。朝顔の強化版のようなイメージです。

ムカゴが食べられる

仮に、自家栽培を続ける場合だと、1年目がムカゴからの種芋作り、2年目が種芋から自然薯栽培と2年スパンになってしまいますが、グリーンカーテンにできる部分を考慮するとそこは許容できます。

自然薯は、地下茎の芋の部分を食べますが、地上部につける実の部分のムカゴも食べることができます。

秋にムカゴ、11月以降には芋の収穫と2度おいしいです。

 

自然薯が取れる

写真は、2018年の秋に収穫したものです。

一応収穫はできましたが、ペットボトルの連結部に引っかかったのか、キレイな形の自然薯にはなりませんでした。

引っかからないようにするために、パイプの作り方を改善する必要がありますが、普通に自然薯としておいしく食べられたので、1年目としてはまあ及第点です。

次はもっとキレイな自然薯を作りたいです。

自然薯のデメリット

種芋の値段が高い

自然薯なので、他のグリーンカーテンの植物のゴーヤやアサガオと比べて、単価が高いです。

 

種芋の自給に2年かかる

自然

薯は、完全に自分で自給するためにムカゴから栽培して収穫しようとすると2年かかってしまいます。そのため、ムカゴの収穫に1年+2年の計3年かかってしまいます。

1年目はムカゴから種芋を作り、その種芋を使って2年目に芋を収穫できます。

そのため、種芋を植えて収穫した翌年も芋を収穫したい場合は、収穫した芋の一部を食べずに種芋として保存しておくと良いです。翌年は、その種芋を使えば良いです。

栽培する数をもっと増やしたい場合は、芋を食べる分を種芋に回すか、ムカゴから栽培します。

 

まとめ

自然薯のプランター栽培は手間はかかりますが、日常で触れる機会の少ない植物で、芋掘りをしたことはあっても生育をずっと観察したことがある人は極めて少ないと思います。そのため、新しい気付きや刺激があって面白いです。

グリーンカーテンとしても活用でき、食卓に季節の恵みを届けられるのも魅力です。興味がある方は、難しいわけではないので、ぜひ一度やってみてください。

3 COMMENTS

山脇照美

こんにちは
私の家で買った山芋を忘れていたら、真ん中から芽が出て来てまして、可哀想で食べることも捨てることもできず、どうしよう?と置いていたら、今1m程になっています〜。。
私は持病がありまして、自由に動くのが限られてまして今に至った次第です〜
知り合いが育てる!と言ってくれてますが、その方も初めてだそうで。
私の家は暖かいですが、外に出すと寒さに耐えれるか? 等 心配になりまして。。あと、その方の敷地は植える場所も狭いとの事で。
解らない事だらけで。
農家さん (プロ) に訊こう! とネットを観ていたら、こちらを読ませて頂きました。。狭くても大丈夫な事が解り安心しました。
ありがとうございます

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ベランダー

ノリで自然薯を育ててみようと思った内容が、お役に立ててよかったです。

わざわざ、コメントいただきありがとうございます!

返信する
おじい

これ、ナガイモだと思います。
自然薯のヤマノイモは、葉が細長くて小さく、葉の量も少ないので、グリーンカーテンには向いていません。
ナガイモの葉は大きくて、成長も良いので向いていると思います。

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