緑茶を飲んだ後の茶殻でほうじ茶を作ってみる。

緑茶葉

日常でお茶を飲んだ後に出てくる茶殻(ちゃがら)。
この茶殻の扱いに僕は日々頭を悩まされている。

日常的に生ゴミをダンボールコンポストで堆肥化しているのだが、極力生ゴミにする前に使える部分を使い切り、野菜クズや骨などは出汁をとるのに使ったりしてからゴミにするようにしている。

しかし、茶殻に関してはなかなか扱いが難しい。お茶は淹れ方をちゃんとすれば二煎目、三煎目ぐらいまで飲むことができる。ただ、家で飲むときは二杯、三杯も飲まないし、普通の茶葉だと苦味が出やすくなるので、あまり家でお茶を飲むときは二煎目まで飲まない。

茶殻をそのままコンポストに持っていくのが、もったいないと思うのだが、料理などに毎回使えるわけでもない。

そんなときに、ふと茶殻でほうじ茶を作ってみようと思い付き、実際にやってみることにした。

そもそもほうじ茶って?

ほうじ茶は名前通りで、茶葉を焙じたもの。すなわち、茶葉を焙煎して淹れるお茶のことを指す。

コーヒーなどが分かりやすいが、火を使って焙煎すると香りが出やすい。
なので、昔は質の良くない安い茶葉を焙煎することで香りを出して、ほうじ茶や番茶として庶民に飲まれてきた。

焙じるとお茶の苦味を構成している成分のタンニンやカテキンが壊れるので、緑茶よりも渋味や苦味が抑えられるので、飲みやすい味わいになる。なので、緑茶が苦手だが、ほうじ茶は飲めるという人は多い。

ちなみに、そのタンニンは鉄分の吸収を阻害するため、食事中に緑茶が良くないろ言われるの由縁なのだが、ほうじ茶はタンニンが少ないので、食事と一緒に出されることも多い。

こう書くと、タンニンが悪く見えるが、緑茶の抗酸化作用など健康効果を持っているのもタンニンなので、良い面も沢山あるのであしからず。

茶殻を乾燥させる

濡れている茶殻は、とても痛みやすいのですぐに乾燥させることが重要。

ジップロックや耐熱皿に、水気を吸うキッチンペーパーを敷いて電子レンジ(500〜700w)で90秒〜120秒温める。濡れていて固まりやすくなっているので、60秒くらいで一回刻んでほぐしてあげるほうがなお良し。

ちなみに茶殻をレンジでチンすることで、レンジ内の消臭効果が見込め、水気を吸わせたふきんやキッチンペーパーを机を拭いたりすれば抗菌効果が見込めるので、手間はかかるが一石三鳥なのだ。

夏だったら、水気をとってから天日干しにして乾燥でもOK。

茶葉を焙じる

ほうじ茶は強い火でフライパンで焦げないようにで満遍なく日が通るように絶えず、茶葉を動かし続ける。

色が緑から茶っぽく代わり、香ばしい香りがするまで焙じ続ける。

ほうじ茶を淹れて飲んでみる


①95℃のお湯(沸かしたお湯)を茶葉を入れた急須に。

②30秒間抽出して、湯呑みに淹れる。

ほうじ茶を淹れるポイントは、熱いお湯で短い時間で抽出すること。
緑茶は、温度が高いほど、抽出時間がで淹れると苦味が出やすくなる。
しかし、ほうじ茶は火を入れて焙じる工程で苦味の成分が飛ぶため、緑茶よりも苦味が少ない。

味を濃くしたい場合は、抽出時間を長くすればOK。淹れる茶葉の量を多くしていなければ、抽出時間が長くてもそこまで苦味は出ない。

写真が実際に淹れた茶殻のほうじ茶。
一回緑茶を淹れているので、味や香りは薄くなるが、お茶へのこだわりが強くなければ全然普通に飲める。

茶殻を持て余している人は、一度やってみてはいかがだろう?

 

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