緑茶の爽やかな香りに焙煎した玄米の香ばしさが感じられる玄米茶。
毎日飲むわけではないのだけど、無性に飲みたくなったりすることがある。
とある日になんとなく玄米茶がやたらと飲みたくなった日があった。
しかし、コロナウイルスの影響もあり、外出して買いに行くのもな〜と思い、家で玄米茶を作ってみることにした。
幸い、僕はほぼ毎日家でお茶かコーヒーを淹れて飲んでいるので煎茶は家にある。
ただ、白米派なので玄米が家にない。そこで、白米を焙煎して玄米茶を自宅で作ってみることにした。
玄米茶とは?
玄米茶は、日本茶の一種で、茶葉(煎茶や番茶)と焙煎した玄米(蒸す→炒る)をブレンドしたお茶のこと。
厳密な定義はないが、一般的に分量はだいたいそれぞれ1:1ぐらい。
玄米茶は、元々は鏡開きのときに出る餅屑の有効活用するアイデアから生まれたらしい。
玄米茶の由来は戦前、鏡開きの時にできる餅屑を何かに使えないか、と考えた茶商のちょっとしたアイデアで生まれたことは有名な話です。茶商はその余った餅屑を勿体ないと思い炒って茶葉に混ぜたことで「玄米茶」というお茶が生まれたました。 出典:https://japanese-green-tea.org/%E7%8E%84%E7%B1%B3%E8%8C%B6/%E7%94%B1%E6%9D%A5/
ちなみに、11月1日は玄米茶の日という記念日があるらしい。11月1日である理由は、米穀年度という米穀の取引に関連する年度の開始日(新米の収穫が行われる時期)が11月1日であるため。
作り方(一番簡易ver)
本来、焙煎する前の段階で白米を水に浸してから蒸す工程をやってから焙煎する。しかし、この工程がめんどくさいので蒸さずにそのまま白米を焙煎してみることにした。
フライパンに白米をのせる。うちではサイズ的にちょうど良かったので、ホットサンドメーカーの片面を使った。
火の強さは弱火〜中火くらいで、フライパンを振りながら焙煎する。
ここでフライパンを振らずに油断してそのままにしておくと、一気に米が焦げてしまうので注意が必要。
火力を弱めで、米がきつね色になるまで焙煎する。僕は焚き火で急な火の調整が難しかったので、フライパンを少し離して焙煎した。
火の強さは弱火〜中火くらいで、フライパンを振りながら焙煎する。
ここでフライパンを振らずに油断してそのままにしておくと、一気に米が焦げてしまうので注意が必要。
火力を弱めで、米がきつね色になるまで焙煎する。僕は焚き火で急な火の調整が難しかったので、フライパンを少し離して焙煎した。
出来上がりのイメージ
水につけて結工程をしていないせいか、市販の物より小ぶりな印象がある。しかし、香りは玄米茶の香りそのものでとても香ばしい。
ちなみに、米が外れてポップコーンポップコーンようになっている者は、見た目を良くするためだけで、味についてはあってもなくても関係ないらしい。
茶葉とブレンドすると、色合いにコントラストが出て良い感じ。
お茶を淹れてみる
茶葉と同量(重量で)の炒った米を急須に入れて、お湯を入れて抽出する。お茶を入れるときの温度と抽出時間は、一緒にブレンドする茶葉の種類に合わせた方が良い。
ただ、香ばしい香りを引き出すためには熱湯で抽出する方が良いので、一緒に抽出する茶葉も高温で入れるものの方がオススメ。
今回は普通の煎茶にブレンドした玄米茶なので、沸騰したお湯で30秒くらいでさっと抽出した。最近は、ソーラークッカーのgosun goを使って太陽熱でお湯を沸かしているので、沸かしたらそのまま直接お湯を注ぐ。
玄米は色には特に影響はしないので色は普通の煎茶と同じ。実際に飲んでみた印象としては、完全に玄米茶だった。
焙煎した米の香ばしい感じと緑茶の爽やかな香りがいい感じ。
ただ、厳密に今まで呑んできたものに比べると、香りの立ち方が気持ち弱いかなという気もする。これに関しては、米を蒸す工程を飛ばしたのか、焙煎の仕方なのかがちょっと分からないが、正直そこまで気にするレベルではないけども。
雑学と雑考
あとで調べてから知ったことだけども、そもそも現在では世の中の玄米茶の多くは、玄米ではなく、焙煎した精米を使っているため、普通に家の米で作って何も問題もないということだった。
冒頭の玄米茶の概要部分に通じるのだが、食品表示基準における玄米茶の定義は、
煎茶や番茶などに炒った米を加えたもの
であるので、焙煎していれば玄米でも精米でも米のため、玄米茶の名称を使うこともできる。
ただ、原材料表記の部分については厳密に記載しないといけないため、精米を使用している場合は玄米とは表示できないので玄米を使っているか木になる場合は原材料の表記を見れば分かる。