僕は、2015年くらいに朝起きてからの坐禅を始め、今も続けている。
きっかけは、マーケティングの仕事をしていたときに、仕事でのストレスが多く、たまにお腹にきたりすることがあり、ちょっとケアしないとまずいかな〜と思ったのがきっかけだった。
どちらかというと、ストレス耐性はある方で、人と話したりしているとすぐ忘れるタイプなのであまりメンタルのケアはそこまで意識していなかったが、それを機に朝起きてから坐禅をするようになった。
そこから、日常のルーティーンとして取り入れたところ、メンタルのバランスが取りやすくなり、長期的に続けたところいろんな副産物的なメリットを自覚することがあったので、今回紹介したい。
坐禅とは
坐禅とは、仏教の禅宗の修行法の一つ。一言でいうと、姿勢と呼吸をととのえて、心(精神)をととのえる
坐禅の位置付けや作法などは、坐禅に目的をもつ臨済宗と坐禅をすることが目的の曹洞宗での違いはあるが、一般人にとって重要なのは、姿勢や呼吸をととのえながら、自我を排除して周りにあるものに溶け込み受け入れることで、心をととのえるということ。
その心をととのえるという部分が、マインドフルネスとリンクしてアメリカでZENとして広がり、日本でもマインドフルネスへの関心が高まって来たことで注目されている。
禅に傾注しているアメリカ人としては、Apple創業者の故スティーブ・ジョブズや監督としてNBAのシカゴブルズやLAレイカーズで黄金時代を築いたフィル・ジャクソンなどが有名。他にも、アメリカのGoogle本社に瞑想室がある。
坐禅のメリット
朝、坐禅をするようになってから、メリットだと感じることはたくさんあるが、大きく分けて2つ。
・その場で気分がリセットができる
・日常のメンタルのコントロールが上手くなる
仕事に意識が高くパフォーマンスを上げたい人にも、仕事でストレスを極力貯めずに日常を楽しく過ごしたいという人、メンタルはどちらにとっても重要なのでぜひオススメしたい。
その場で気分がリセットができる
たとえば、仕事がうまくいっていない時や人間関係に悩みがあるような時は、朝起きて会社に行きたくないな〜と会社に着く前から、気分重かったすることがある。
僕は夢を見て朝覚えていることが多いので、変な夢を見た後の朝はあまり気分が良くない。
そんな朝に坐禅をすることでその気分がリセットされる。
僕の感覚的には、朝シャンをするとすっきりするのに似ている。
ただ、嫌な気分がリセットされるからだけでなく、リセットされるとすっきりして気分が良いので、僕は根気がない方だが、続けられている。
日常のメンタルのコントロールが上手くなる
これは、坐禅を始めてから半年ほどしてからのことだが、仕事などであったことを考えたりするときに、ストレスを感じるような内容だとそのことに入る前に未然にそれを考えることを踏みとどまるような状態を感じるようになった。
イメージ的には、何かを考えるときに分岐が出てきて、このことについて考えるとストレスを感じるというアラートがあって、考えない方の分岐を選ぶという流れが一瞬の間に発生するようになった。
結果的に、考えたらイライラしそうなことなどを考えずにすみ、無駄にメンタルを消耗することが少なくなった。
僕の理解では、何かを考えているときに主観と合わせて客観的な視野が同居し、その状況に対して瞬時で二つの視点で捉えられるようになったのだと思っている。
他にも坐禅をするようになってから、朝ちゃんと起きようと思うようになって、生活がより規則正しくなったと感じる。冬は布団の誘惑に負けるが、以前よりも起きることが苦にならなくなった。
坐禅をする上でにポイント
5分でもOK!
時間は少ない時間でも全然大丈夫で、5分でもOK。
少ない時間でも良いから、習慣付けるのが大切。僕はだいたい朝起きてから、15分を目処にやっている。
姿勢
姿勢も別に決まりがあるわけではないので、自分がやりやすい姿勢で座るのが良い。
腰が良くない人は椅子に座りながらすれば良いし、寝っ転がっている体制が一番自然体の人であれば寝ながらでも全然OKだ。
あまり気にしてはいないが、普段はウッドデッキか人工芝の上であぐらをかいて、背筋を伸ばして座っている。
気になることがあっても、それを追いかけない
僕は、とにかく楽にするようにしている。何かを考えないようにしようとすると、余計意識してしまう気がするので、自分自身が楽でだら〜っとするような時間の過ごし方にするようにしている。
ボーッとウッドデッキの近くに置いてあるプランターの葉っぱが風に揺れているのを眺めるか、引っ越したあとはボーッと川の水面を眺めていると余計なことをあまり考えずにできている。
何かに意識を囚われない自分の好きな場所で、楽な姿勢で各々の坐禅をすれば良いと思うので、自分なりの坐禅の形を見つけよう。
禅に関するオススメ本
ちょっと、取っ付きにくい禅や坐禅について初心者の生活者に入りやすく解説してくれる。また、禅の歴史や禅を取り入れたデザインなど読み物としても単純に面白い。
入門編として、ちょっと禅や坐禅に興味がある人にはぜひオススメ。
スタジオ・ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫と禅僧との対談をまとめた一冊。坐禅の仕方や作法を知るというよりは、ジブリや鈴木敏夫を通じて、禅の考え方を空気感で感じる一冊。
禅に興味なくても、ジブリ作品を好きな人にはけっこう面白いと思う。
まとめ
最後に余談だが、僕は以前良くも悪くも日系の真面目でお堅い大企業に務めていた。
朝、坐禅の習慣を持ちつつ、昼休みも午後のパフォーマンスを上げるために坐禅を習慣付けようと思って、会社のOutlookのスケジュールに定期予定で坐禅を入れていたら、それを見たけっこう周りがざわついていた。
ブームと定着は別物だなとつくづく感じた瞬間だった。