スーパーの鮮魚コーナーで、ひときわ量が多く、値段も安いマグロのあら。ただ、タイやブリのあらなどと比べると、血合いの臭みがあったりして料理の使い方が難しい印象が。。。
でも、料理のレパートリーを抑えておくと、コスパ最強の食材になるので、実際に作ってみてオススメな活用法を紹介します。
安くて栄養豊富な天然のプロテイン:マグロ
マグロは、ビタミン類(A,B,D,E)やミネラル(鉄分やマグネシウム)、DHAやEPAなどが豊富に含まれていて、良質なタンパク源でもあることから、健康でも良い食材です。
刺身用のマグロは値段が高めですが、マグロのあらはスーパーの鮮魚コーナーなどであらの中でもかなり安価に買うことができます。血合いだったり、クセがあるので他の鯛やブリ、鮭などと比べて調理がしにくいこともあってか人気が低いのか、安くて量も多いので、最強クラスでにコスパの高い食材です。
なので、マグロのあらを日々の食卓に活用できると、財布にも体にも優しい食生活の一端を担ってくれます。
活用のポイント
下処理はしっかり
血合いが多いため、血抜きをするために水洗いをした後に、数分茹でる or レンチンで下茹でをする下処理をしっかりしておくのが、重要です。
焼いたり、炒める場合は、生姜やにんにくと組み合わせることで下茹でなどはしなくても大丈夫です。
骨の多さを確認しておく
使うあらが骨の多い部位かどうかを確認して置いた上で、活用する料理・レシピをあらかじめ決めておくのがオススメです。
マグロの骨は、断裁するのにけっこう力が必要だったり、ピンセットなどで骨を抜くにしてもけっこうな労力がかかるので、骨がついたままでも大丈夫なレシピと身の部分だけを使うレシピの2パターンを想定しておいて、それぞれ用にあらを振り分けておくことで、食材として使いやすくなります。
骨がついている部位は、カレーや煮込み料理。身だけの部位は、炒めものやパスタなどに使うと良いです。
オススメの食べ方
カレー
使いみちに困ったときはカレーにしておけば、間違いありません。下処理は軽く水洗いをして血抜きをした方が良いですが、一緒に生姜を作って煮込めば、カレーの強力な香りや味と一緒にマグロのクセを上手く抑え込んでくれるので、ざっくりでも良いのがカレーの良いところ。
作り方や食材は、下処理と生姜を使う以外は普通のカレーと一緒で大丈夫です。食べやすいサイズにマグロのあらをカットして、最初に玉ねぎなどと一緒に火を通しておきます。骨が付いている部分も骨から出汁がでるので、そのまま入れてしまって大丈夫です。(食べるときに口の中を切らないようにだけ、気を付けましょう。)
パスタ
パスタは、定番のトマトソース、オイル系、クリーム系、醤油ベースに生姜やニンニクを加えて和風系、などいろんなタイプがイケるので、その時の気分に合わせて、幅があるので使いやすいです。
発酵フードメーカーで日常的にヨーグルトを作る人は、牛乳の代わりにヨーグルトやホエーを使うのもオススメ。臭みを消すのに良く、牛乳よりもさっぱりしたパスタになります。
揚げ物
漬け(醤油、生姜、酒)のようにして、片栗粉をまぶして竜田揚げ風に揚げるか、小麦粉・卵・パン粉をまぶしてフライにするとボリュームたっぷりのおかずになります。フライだと、ソース+マヨネーズやタルタル系などの味の濃いソースと相性が良いです。
天ぷらだろ、少しマグロのクセを感じるので、竜田揚げやフライの方がオススメです。
包丁で叩いて細かくミンチ状にして、玉ねぎと一緒にマグロのメンチカツにするのも美味しいですが、ミンチにするのに手間がかかるのとまな板についた血を洗うのがけっこう面倒なので、うちではそのままの身を揚げてしまうことが多いです。
シーチキン(ツナ缶)の代用
レシピなどにも載っているうように、自家製のシーチキンを作ることも可能です。買うよりも安価で大量にシーチキンを作ることができます。
ただ、オリーブを多く使う点や作ったあとでほぐすなど、けっこう手間がかかるので、たまに作る分には良いですが日常的に頻繁に作るかと言われたら、あまりオススメしません。
ツナ系のレシピの代替で使いたい場合は、レンジで下茹でしたあらをかるく手で一口大ほどにしてから後付でオリーブオイルや調味料で味付けしてあげるほうが簡単で良いと思います。
まとめ
マグロのあらは、血が多くて下処理や調理法を想定しておかないと、タイやブリなどと比べて選択肢が限られるような印象があり、使い勝手が少し難しい食材です。
しかし、逆に使い方を想定しておけば、健康にも良く、コスパも素晴らしい食材なので、健康や家計を気にしている人たちの中で上手く使っていく人が増えるとよいなぁと思います。